坂梨の土産、味についてどのように案内するのがよいのか考えましたが、客観的な紹介よりも、管理人の主観で思いのままの感想を掲載します。
万人向きでは無いかもしれませんのであらかじめお断りします。
今後、写真等の情報は追々充実させます。
熊本方面から来て坂梨宿に入り、竹田大分方面へ向かい、宿場通りを東へ歩きながら順次案内します。
1 |
---|
2 なごみ野 |
JR宮地駅から国道57号で約900メートルの松原橋を渡ると、坂梨宿内である。 「石村家具店」の脇の路地を50メートル程入ると芝と落葉広葉樹の庭が広がる。 木漏れ日がそそぐ小道の向こうの古民家風の建物が「だご汁のなごみ野」である。 小腹がすいてたら「だご汁」単品700円、でもボリュウムは十分、 空腹であれば「だご汁定食」1000円か「たかな飯定食」1200円を注文しよう。 なんといっつても「だご汁」である、「だんご汁」とは違う、 もともと「だご汁」には触手が動かなかった管理人であるが、ここの「だご汁」ではじめて目から鱗、だご汁に目覚めた。 醤油仕立である、それぞれの野菜の素材としての良さ、風味をしっかり出している、 「だご」のボリュウムと、茹で具合、さらりとした歯ごたえ、のどごし、全体の上品さが粋に感じられるだご汁だ。 初めての出会いであった。 おそるべし「だご汁」である。 たかな飯定食の「だご汁」は少し小さめの鉢である。 「たかな飯」これもいい、定食に付く焼き魚も季節により変わり楽しめる。 小鉢も楽しい。 「いつまでも、ゆっくりお過ごしください」と店主の配慮も心憎い。 日、月曜日が休み、営業時間は通常11時から18時までだが、延長等の要望を聞いてくれるとのこと、電話してみよう。 此処まで来た者だけが味わえる心とお腹へのお土産だ。 |
3 工芸滝室 |
路地を国道へ引き返して、国道の反対側に水場が有り、 その奥の陶器のオブジェに囲まれた漆喰白壁の建物が「工芸滝室」。 陶器、和小物、手漉き和紙、銀物アクセサリー等おもしろい、変わり物の小物類の店、 どれもお土産として大変良い物が有るが、店主が気まぐれで、めったに店が開かないのが唯一の難点。 毎年12月にはこの地域の人々の作品を集めたギャラリーを開催する。 無料のコーヒーや抹茶が振る舞われ交流の場となる。 師走の慌ただしさをちょっと忘れられる空間が現れ、不思議な時間が楽しめる。 |
4 旅籠屋 阿蘇の四季 |
「工芸滝室」を出て右側の歩道を東へ歩くと常夜灯と駐車場の奥に 木々に囲まれた2階建て和風建物が坂梨宿唯一の旅籠屋「阿蘇の四季」。 食事も出来るが予約が必要。 是非此処に泊まって、宿場をゆっくりと散策することを勧めたい。 到着すると、笑顔が優しくチャーミングな女将さんが出迎えてくれる。 先ず美味しい抹茶が出されるので旅の疲れをホッと癒される。 風呂は檜風呂でゆっくり汗を流し、楽しみの食事は創作料理、赤牛のステーキ、焼き肉、季節の料理に舌鼓。 料理のコースは電話で事前に打ち合わせたい。 さりげなく置かれた野の花が心を和ませてくれる。 阿蘇を題材とした絵画の数々も素晴らしい。 スタッフの方々のきびきびした動きと笑顔もすがすがしく気持ちがいい。 2回目から「ただいま」と声をかけて敷居を跨ごう。 URL http://www16.ocn.ne.jp/~asosiki/ |
5 |
6 志賀食品 |
「荒木精肉店」付近から宿場通りの雰囲気をもつようになる、古来からの道幅である。 道が少し狭くなるあたりの左側の地蔵が並ぶ頭上の藤棚は春には見事な花を咲かせる。 そこからすぐの右側に常夜灯の有るところが「阿蘇たかな漬け」の「志賀食品」だ。 阿蘇たかなの、良さ、おいしさをいち早く気づき、 最初に商品化して「阿蘇たかな」を全国的に有名にした正真正銘の老舗である。 栽培から、材料、つけ込み技術、塩梅にこだわり、老舗としての責任と誇りを持った漬け物を世に送り続ける。 豊富な種類はどれもお土産として勧められる。 定番、看板の「阿蘇たかな本漬け」はもちろん、ぴり辛の「油いためたかな」、 春限定「阿蘇たかな新漬け」は、はずせないだろう。 これで飯を喰えばいつもの倍はいける「阿蘇の飯泥棒」である。 漬け物の種類も味も豊富なので足を運んで、試食して選ぼう。 地方への発送も受け付けてくれる。 店の前が坂梨簡易郵便局なので、ユーパックの袋をもらい、 すきな漬け物をどんどん選んで放り込み、郵送すれば便利だ。 URL http://www15.ocn.ne.jp/~aso-siga/ |
7 |
8 木村豆腐店 |
「スーパーテラサワ」の隣が、テレビや雑誌に幾度も登場して話題の豆腐店だ。 先代から製法にこだわり続けている豆腐屋だ。 シンプルな豆腐は材料の善し悪しがそのまま反映されるのだろう。 国産大豆、本にがり、阿蘇外輪の伏流水、作り手の豆腐に注ぐ愛情がそののまま現れた、 木村の豆腐の良さは食べれば直に伝わる。 それが多くのメディアに取り上げられる所以だろう。 とりわけ豆腐造りには欠かせないし他に真似できない「水」には恵まれている木村豆腐であろう。 中でも1押しのお土産は「宿場豆腐」だ。 大豆のうま味が最大限生かされていると思う。 冷やして、薬味(ショウガ、ネギ)を乗せて、 甘味料、だし、保存料等余計なものを加えない純粋な醤油(例えば岩下醤油店が販売するハマダ醤油の「生醤油」) をちょっとかけて。 これ最高。 幸せ。 この宿場豆腐は阿蘇産大豆を使用することもあるので楽しみだ。 ![]() 写真はさくら開花の期間限定(3月〜4月末)「桜の香」、阿蘇の大豆を使用し、桜の花をとうふ加え香り豊かな一品、薬味は不要、純粋な醤油だけで楽しもう。 通は醤油も邪魔と感じるかも、たっぷりと春を感じられます。 持ち帰るまで時間がかかる場合や配送の場合は発砲スチールの箱に、「冷凍おから」を保冷用に入れて貰えるので これは後で料理に使えるのでうれしい。 言えば坂梨の水を氷りにしたパッツクももらえる。 豆腐の種類は豊富なので選ぶのも楽しい、 その他に豆乳、豆乳ムース、豆乳チーズケーキ、おからかりんとう等も美味。 店頭の水場の水は好きなだけ自由に持ち帰れる。 URL http://green.ap.teacup.com/asonotooofu/ |
9 桐原商店 |
「木村豆腐店」の対い面の衣料雑貨店。 日曜品、贈答品、衣料品を多く揃える。 時間さえ許せば合法的な商品で有れば何でも揃ってしまう店だ。 恐るべし。 便利で、珍しく、おもしろい、マニア向けといった商品が何気なく販売されていたりする。 そんな中からお土産は選ぶ選択肢は無数。 店主は多趣味、パラグライダー、ジャイロコプターのパイロットだからおもしろい話も聞ける。 ジャイロ実機も見学させてくれるかも。 ここで販売する「坂梨宿場會」の法被も「粋」で着こなし次第で「いなせ」となり、お土産としておもしろい。 |
10 岩下醤油店 |
「桐原商店」を出て宿場通りをさらに東へ進むと点滅信号の国道265号との交差点にさしかかる、 265号は此処を起点として、九州脊梁をたどり宮崎県の小林市に至る。 左側に公民館と駐車場と「坂梨の関」番所の門がある。 この交差点は宿場通りから入る車の一旦停車信号の見落としで事故多発地点なので 十分注意して進入することが肝要。 交差点を過ぎると時代を感じさせる西虎屋と虎屋の長塀が続く、 坂梨御茶屋入り口の路地を過ぎると水車が回る宿場会所である。 水車を背景に写真撮影。 この先の曲がりが坂梨宿の枡形だ。 枡形の手前の板塀を左へ入ると木喰上人作子安観音に逢える。 宿場通りをさらに100メートル、コナラの木の下の常夜灯に「岩下商店」、「油屋」とかかれた民家だが、醤油屋である。 熊本市の工場で生産するハマダ醤油の販売をしている。 おすすめの醤油は「生醤油」(写真)500cc入りだが、風味が豊かでそれでいてとても自然で、 料理の素材を生かす醤油、素材を大切にして、邪魔しない、醤油がしゃしゃり出無いのがいい。 大豆、小麦、塩だけが材料。 シンプルなかけ醤油だが、これがなんともいいのだ。 坂梨でこんなに良い醤油が手にはいることがうれしい。 電話して行きたい。 ![]() |
11 市原農場 香りの蔵 |
「岩下醤油店」から東へ、すぐ水場がある、のどをうるおしてさらに少し登り気味の街道を進むと 左に曲がる手前右側、屋号「一里山」が番所が有ったとされる所だ。 そして曲がった左側付近がかつて13里木の大榎が旅人に緑陰を提供した処だ。 現在有る樹幹が切られた大樹はケアキである。 右側の石垣の旧家が屋号福岡、市原家である、その先から右の路地を進みつきあたりを右に曲がり20メートル左が「市原農場 香りの蔵」 だ。 店舗を構えているわけではないが、美味しい米を生産する農家で、自家乾燥、脱穀、精米にこだわる。 餅米生産も力を入れている。 店舗は無いので「木村とうふ店」や宮地の「アゼリア直販所」での販売だが、その餅米を使った、平成18年2月発売した「おもちバー」シリーズが今注目されてる。 天然素材で味付けした餅を串にさしてママレードやアーモンド、ピーナツバター、チーズと辛子(タコス風)等の風味が楽しめてお腹を満たしてくれる。 ![]() 写真上から、春サクラの時期限定「おもちバー桜」は桜の香り豊かで生クリームと餅のコラボレーションが不思議な味覚で面白い。 中は「おもちバーママレード」でチョコとタピオカ、下はごま餅にピーナツバターとアーモンドのトッピングした「おもちバークリーム味」だ。 いずれも意外な組み合わせだがうまい。 繰り返すがこの家では販売してないのでご注意の程。 但し、美味しいお米は販売してくれるので声をかけてみよう。 |
12 宿場茶屋、後藤万十店 |
再び宿場通りに戻り、右へ、街道をさらに行き、再び国道57号に出て約150メートル左側のところに、湯気を吹き出す御茶屋風建物が「後藤万十店」だ。 ここの万十もたびたびテレビや雑誌で取り上げられている有名な万十が楽しめる店舗だ。 万十は麹菌が使われるが、昔から後藤家に連綿として受け継がれた麹菌が後藤万十独特の風味となっている。 万十の具がいろいろ楽しめる。 普通の小豆の餡も小豆が厳選されているので風味が大変良い。 人気は「きんぴら万十」「たかな万十」その他の万十もそれぞれ個性豊かで美味しい。 店内は喫茶としての空間もあり、窓から阿蘇山や阿蘇谷が広がり万十をほおばりながら楽しめる。 お土産としてはここの商品は全部おすすめだ。 野菜も安心できる地元産を時期により販売している。 季節限定の「いちご大福」(写真)はいちごの甘さ、すっぱさ、餡の甘みのハーモニーが絶妙、ゼッタイ食すべし。 大量に必要なときは電話すべし。 ![]() ![]() いちご大福 厳選された摘み立ていちごを使用 何しろ少量生産、電話で確認して行くべし。 |