国道57号と265号の交差点近くに坂梨公民館があります。 その駐車場の一角、国道265号と
宿場通りの交差点に接して、江戸時代の関所を模した築造物が平成17年8月末完成した。
建設は、坂梨公民館が中心となり、熊本県緑の財団と坂梨町区財産管理委員会の経済的な
援助と坂梨宿場會の檜材提供と同會会員の設計等の協力による。
江戸時代の坂梨には関所があり、街道を行く人々を厳しく詮議した。 実際の場所はこの位置から
400メートルほど東進した、街道が左に曲がる手前の右側の一里山と呼ばれる位置(時代により
左側にもあった)にあった。
地域の力で出来た関所は、宿場通りの常夜灯や軒灯と共に、坂梨の風情や雰囲気を大切にする
町づくりの象徴であり、地域の人々には坂梨の歴史への興味へ誘い、訪れた人には坂梨の良さに誘う。
関所は国道の横断歩道に向かい門を開けて、歩行者の安全に貢献する様に建てられている。
関所が造られる前は、赤煉瓦の塀で囲まれその上にツツジが植えられていたが、坂梨の雰囲気
にそぐわず違和感があったが、赤煉瓦を古い地元産の切石に換えることで周囲に情緒と風情までも
醸し出すようになった。 また国道側の歩道も若干広くなり歩行者に優しくなった。
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暮れゆく宿場通りと赤色点滅信号の国道265号交差点、
現代の追分け、車が街道へ曲がって入る。