2 阿蘇の名前の話
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2 「阿蘇の名前の話」

 阿蘇という名前はアイヌ語の「火を吐く山」という意味の言葉からともいい、日本書紀の中には、行天皇十八年六月十六日条に「阿蘇の国にこられた。その国の野原はひろく、遠くまで人が住んでいる気配はまったく無い。そこで天皇はおっしゃられた。(この国には人は居ないのだろうか)そのとき、阿蘇津彦(あそつひこ)・阿蘇津媛(あそつひめ)の二神が人の姿になって現れ(われら二人あり、何ぞ人無しとおっしゃられるのです)と言われた。」とあります。何ぞという「何」は「阿」にも通じ 阿そ 即ち阿蘇という呼び名が生まれたともいうのです。

肥後国風土記には肥後の国閼宗(あそ)の県(さと)と記されています。また日本後記には、肥後国阿蘇郡山上に沼あり、その名神霊地(しんれいち)という。と書かれ郡の名を示しています。

             

 また和名抄という書物には阿曽とかかれています。このように「アソ」という発音に文字をあてはめているようです。 中国の書物、随書にも「いわれなく阿蘇山に火がおこって石が天までふき上がり、人々は不思議な思いと、おそれの気持ちで祭ごとを行った。」といった意味のことが書かれています。


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